【セミナーレポート】デジタルマーケティングで地方の経営が変わる

経営者を対象にした「地方の新・成長戦略」セミナーが7月6日、福岡市・JR九州ホールで行われた。これからの時代、地方はどういった経営戦略をすればよいのかを掴みたい経営者の方々で会場はほぼ満席に。その中の「デジタルマーケティングで地方の経営が変わる」、船井総合研究所 斎藤 芳宜氏の講演をレポートする。
なぜ今、デジタルマーケティングなのか?
まずは、この10年間で消費者に何が起きたかを解説。
「ちょうど10年ほど前の2007年にiphoneが登場、2008年にはTwitterやFacebookがスタート。以前、お客様は情報をPCで見て紙にプリントアウトして、お店まで持って行っていました。しかし今では、スマートフォン一台で全てが済むようになったのです」。
これにより、消費者の購入行動が大きく変化したという。
いつでもどこでも情報収集ができるようになり、店員に聞くよりWebを信じる人が多くなった。新しい情報を見たり聞いたりすると、まずはWebでチェック。
会社に問い合わせが来る段階で、すでに6割購入するかどうか決まっているという統計もある。
このように、消費者がデジタルシフトしている時代、あらゆる業種・企業が自らデジタルシフトさせていかねばならない時代となっている。
地方こそ取り組みたいデジタルマーケティング

話は地方、また、これからの時代のことへ。「福岡もいずれは人口減、高齢化、格差化が進みます。東京より地方のほうが、よりスピードが速いでしょう。これまでのやり方が通用しない時代がやってきます」。
近い将来来るであろう人口減・高齢化・格差化の社会では、経済は右肩下がりとなる。その環境でも業績を上げるためには、デジタルマーケティングは大きなキーワードだという斎藤氏。これから業績向上のボトルネックは人手不足。IT活用も含めた労働生産性を上げる仕組みが必ず必要になる。
1億総活躍時代に向けて、働き方革命が必須。新しい方法の一つとして、地方こそデジタルマーケティングは欠かせないという。
デジタルマーケティングで業績を上げる

デジタルマーケティング導入前に必要なことは、顧客心理を理解すること。「そもそもマーケティングとは心理学。お客様の目線にどれだけなれるか」と、具体的な顧客像を参加者に描かせた後、購買プロセスに応じた顧客心理の理解についてのワークを行った。各プロセスに必要なコンテンツが理解できたところで、デジタルマーケティングで業績を上げる方法だ。斎藤氏は3つの項目を立てて解説。
1. 温度が高いタイミングでアプローチ
欲しいタイミングで提供できているかどうか。良いものであっても、欲しいと思ったタイミングが重要。
2. 購入しなかった見込み客のフォロー
購入しなかった見込み客をフォローできているか? なぜ購入に至らなかったか、その後どうしたら購入につながるのか、しっかり分析しよう。
3. インサイトセールスで育成
どういう経路で来たか、どういう動きをしたか、というユーザーインサイト情報を活用して、消費者のWeb行動を把握。しっかり確認・分析し、セールスにつなげて欲しい。
業績を上げるために最も大事なことは、“いかに多くの見込み客を集められるか”と話す斎藤氏。正しいマーケティングの知識とノウハウを持ち、デジタルマーケティングのツールを使いこなそうと訴える。
「マーケティングを理解、駆使する企業は圧倒的に強くなり、マーケティングがわからない企業は弱者に転じます」。まさにマーケティングの二極化の時代が到来したのだ。
最後に、「変わる」ということについて斎藤氏は話し始めた。どんな企業でも何らかの課題・問題点はある、それにどう取り組むのか。「変わるリスク」と「変わらないリスク」どちらのリスクが高いか。
ヒトには三種類あるという。周りが変わる前に自ら変化するヒト、周りが変わればそれに従い変わるヒト、周りが変わっても頑なに変化を拒むヒト。
「あのダーウィンも生き残る種は大きな種でもない、変化する種であると言っています。ぜひ、勇気を持って改革に取り組んでいただきたい」。
さて、あなたの企業は三種類のどこに当てはまるだろうか。
西日本新聞メディアラボでは、デジタルマーケティング導入のための手段として、コンテンツマーケティング支援サービスの提供をおこなっております。
新規の顧客をもっと増やしたい、顧客との強い絆を築きたい、とご要望のお客様はぜひ弊社にご相談ください。
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