広告の効果が減っている!?バナーブラインドネス、アドブロック、広告ネイティブ化にみる最新ネットユーザー動向。

スマホの利用拡大により、一般消費者の情報取得手段として最も影響力があるといわれているインターネット。
しかし、ネットに広告を出せば集客できるかというのも昔の話しになりつつあるもの事実です。
イマドキのユーザーはネットをどのように利用しているのか、最近よく聞くワードとともに解説します。

 

見えているのに見えてない 「バナーブラインドネス」

スマホで記事などを読んでいる時、無意識の内に広告を避けていませんか?
「バナーブラインドネス」とは、Webページを閲覧する際に、バナー広告など自分に興味のないネット広告を無意識に避けてしまうこと。人間の脳の仕組みで、自分が興味がない、関係がない、と判断したものは無意味な情報として避けるようになっているようです。
このバナーブラインドネスにより、ネットユーザーは増えているのに、バナー広告のクリック率は年々減っています。よくクリックする人はネットユーザーの4%ほどというデータもあり、リーチできるユーザーはわずかでしかないのです。
せっかく出稿した広告、バナー広告が見てもらえないとなるとPV数がどんどん減ってしまいます。



WEB広告を遮断する「アドブロック」

スマートフォンの狭い画面の中で急に出てくる広告、邪魔だと思ったことはありませんか?
そんなニーズに対応する、自ら広告を削除・非表示にする「アドブロック」という機能があります。
ブラウザの機能の一つで、見たくない広告を非表示にすることが可能です。
やたらと重かったり、いつまでも追ってくるような広告は、もはやユーザーにとって邪魔でしかありません。
実際、アドブロックを使うと広告が表示されなくなるため、読み込みが軽くなり、サクサク進むようになります。
日本で使用者はまだ10%程度ですが、欧米諸国では導入している人が50%以上になる国もあり、いずれ、日本もアドブロックが進むと思われます。広告を出す企業側にとっては深刻な問題ですね。


 

広告を自然に溶け込ませる広告のネイティブ化

バナーブラインドネスやアドブロックなどの増加により、多くの企業は広告のネイティブ化に取り組むようになりました。
一目見ただけでは広告とわからない広告、記事などコンテンツと馴染んだ広告を表示するようになったのです。そういう広告のことをネイティブアドと言います。
コンテンツと馴染んでいるため、ユーザーの興味をひきやすく、実際クリックされる割合(CTR)も、バナー広告より高くなっています。
ステルスマーケティングと違うところは、見かけは普通の記事と同じでもキチンと「広告」と銘打ってあること。ユーザーの媒体体験を損なわないものであること。
広告であっても、ユーザーにとって役立つ良質な情報として体を成していればバナー広告のようにユーザーに嫌われることなく受け入れられるでしょう。
ネイティブ広告の市場規模は、毎年確実に大きくなっており、コンテンツ作りに各社が工夫を凝らしています。

 

まとめ

今後、広告が避けられる傾向がますます強まることが予想されています。ユーザー傾向にあった広告の出し方、マーケティングの仕方が求められます。
そんな中、ユーザーに求められる良質なコンテンツを提供することによって、ユーザー接点を作る「コンテンツマーケティング」も注目を浴びています。時代の潮流にあったアクションを取り入れ、ビジネス成果につなげていきましょう。