【マーケ用語解説/もしキャバ③】トリプルメディアを組み合わせたら効果は三倍増?!

リード・カスタマージャーニーを学んで、自分の”お客さん”となるべき人についてマーケティング視点で考えることができた美月ちゃん。自分が接触できる人を少しでも増やすために、お店自体のマーケティングについても考え始めたようです。企業やお店がマーケティングを効果的に実施するために理解しておきたい「トリプルメディア論」について福島先輩に聞いてみましょう。
個人でできることには限界が・・・

先輩!これまでリードやカスタマージャーニーについて学んで、どうしたら
自分のお客さんを増やしていけるか、少しずつイメージできてきたんですけど、ちょっとした疑問がわいてきました・・・

福島>>どんな疑問かな?

個人の”春吉美月”として新規で関われるお客さんには限りがありますよね。
お店に来た人を自分を指名してくれるお客さんに育てていくわけだから、まずお店に来る人を増やさないと始まらないんじゃないかなと思って

福島>>いいところに気がついたね。お店では今、どうやって新規のお客さんを集めているの?

今は、お店の看板や広告、チラシですね。あとはお客さんの紹介かな。
一応ネット広告も出してますよ。効果はよくわからないけど・・・

福島>>なるほどね。じゃあ今日は、もっとお店への集客を効果的にするための「トリプルメディア論」について話そうか。
トリプルメディアってなぁに?
トリプルメディアとは「ペイドメディア」「オウンドメディア」「アーンドメディア」の3つのメディアを指します。インターネット広告や新聞雑誌広告などを費用のかかる広告をペイドメディアといいます。オンライン・オフライン問わず、まだ接点を持ったことがない不特定多数の人にアプローチできるメディアです。
今、お店ではこのペイドメディアを使ってお客さんを集めているってことですね。
ホームページやブログ、パンフレットなど、自社が運営する情報発信のための媒体がオウンドメディアです。すでに何らかの関わりを持っていたり、興味関心を持っている見込み客・顧客層に対して、さらに理解を促がすための情報を発信します。ペイドメディアでは伝えきれない豊富な情報を扱うことができます。
お店のホームページは一応あるんですけど、ただあるだけで活用はできてないかな・・・もっとお店のことをわかってもらえるチャンスなのにもったいないですね。
FacebookやTwitter、InstagramなどのSNSやはてなブックマークなどのソーシャルブックマークを代表とするメディアをアーンドメディアと呼びます。すでに接点を持っている人、特にファン層に対して情報を発信することができます。オウンドメディアとの違いは、「誰でも情報の発信源となれる」という点。特徴はその拡散力です。
誰でも情報の発信源に・・・SNSはお店側が情報を発信できる一方で、お店にいった感想をお客さんがTwitterでツイートして、それが拡散するなんてこともありえますね。

メディア同士を連携させれば、それぞれの効果が高まる
それぞれ独立しているように見えるトリプルメディアですが、役割分担して連携させることで効果が高まる性質を持っていることを理解することが大切です。オウンドメディア=発信する役割
アーンドメディア=拡散する役割
ペイドメディア =接点を作る役割

ペイドメディアで新たなお客さんとの接点を作り、オウンドメディアで情報を発信して理解を促がす。オウンドメディアで発信した情報をアーンドメディアで拡散する。ってわけですね!

福島>>そうそう。理解が早いね。

今お店で集客のために力を入れているのはペイドメディアだけ。それってすごくもったいないんですね!
広告費をかけて作ったお客さんとの接点を、オウンドメディアやアーンドメディアを使って、もっと活かしていかないと!
確かに広告で伝えられることはすごく限られてる。広告からお店のホームページやブログに誘導して、もっといろんな情報を伝えられたら「お店に行ってみようかな」と思ってもらえるんじゃないかな。
さらにSNSを使って「こんな情報をアップしましたよ」とお知らせすれば、繰り返しホームページを見てもらえるし、既存のお客さんとコミュニケーションも取れて、ファンになってもらえるかも!
美月ちゃん、トリプルメディア論を学んでみてどうでしたか?
それぞれのメディアを連携して活用すれば効果が高まることがよくわかりました。広告だけに力を入れて、ホームページやブログを活用できていないのはとってももったいないですね。情報の内容や量、頻度をコントロールできるオウンドメディアを中心として様々な取り組みを組み立てなおすことで、新規のお客さんを集めやすくなると感じました。
お店に来てくれる新規のお客さんが増えれば、私がアプローチできる人も増える。リードやカスタマージャーニーで学んだ、購買行動のはじめの段階にいる人と接点が持てるわけですよね。取り組み方を変えられるようオーナーやママと話してみます!
個人でできる集客について考えることからステップアップし、お店自体の集客にも取り組み始めた美月ちゃん。
だんだんマーケティング的な思考が身についてきたようですね。次回もお楽しみに!