トレーナーは大会スペシャリストーーオンライントレーニングサービス「BodyUP」
スタートアップ支援事業に力を入れている創業特区・福岡市。私たちが知らないところで、数多くのスタートアップ企業が生まれています。本連載では、日々奮闘している「福岡発・スタートアップ」に注目して、彼らのサービスとともに今後の展望についてお聞きしていきます。今回は、オンライントレーニングサービス「BodyUP(ボディアップ)」を開発中の株式会社くりぼー 代表 黒木 健太郎氏にお話を伺いました。
大会実績のあるスペシャリストから個別トレーニングをいつでもどこでも
--今、開発しているサービスについて教えてください。
現在開発しているのは、オンライントレーニングサービス「BodyUP(仮称)」というサービスです。トレーニングで鍛えたスタイルを競う大会にて実績のあるトレーナーを自由に選んで、オンラインで個別にトレーニングを受けることができます。先日、F Ventures主催のプレゼンテーションイベントに登壇した際に発表させていただきました。
--なぜオンライントレーニングサービスを開発しようと考えたのですか?
きっかけは実体験ですね。近年、「ベストボディ・ジャパン」や「サマースタイルアワード」といった大会が増加しており、2017年には全国で50大会の開催が決定してます。私も大会参加者の1人です。(笑)初めて興味本位で大会に出場した際に、本気でトレーニングをしている方と自分とのレベルの差に愕然としました。正直、悔しかったのと同時に、同じ想いをしている人がきっといると感じました。
実際に、競技人口も年々増加傾向にあり、大会に出場したくてもできない人数の方が圧倒的に多いんですよ。1回の大会応募数は約300〜1,000人以上、半数以上が写真選考で落選してしまいます。出場したものの、結果を残すことができない方々ももちろんいます。そういった方々に向けて開発しているのが「BodyUP(仮称)」です。
次のサービスへの挑戦。「スタートアップ」という仲間
--福岡でスタートアップを始めてみて利便性は感じますか?
利便性というよりは、コミュニティに感謝しています。福岡市がスタートアップ事業に力を入れているおかげで、周囲に共感できる仲間が増えたと感じています。
以前、フリマアプリの開発を1年ほどかけて行っていたのですが、開発し始めた動機や背景に特別な想いがなく行き詰まってしまって。2016年にそのサービスをピボットしました。次のサービスのことを考えられないくらいにモチベーションを落としてしまったのですが、周囲でスタートアップをやっているメンバーの支えがあったので再度挑戦しようと決めました。
--今後の展望について教えてください。
現在は、プロ領域であるニッチな大会出場者に向けて開発しており、5月頃のローンチを目指しています。その後、大会出場者向けから一般向けにカスタマイズしていく予定です。限られた時間の中でスペシャリストからレッスンを受けることができるサービスとして拡充していきたいです。