福岡発「UNLOCKS（アンロックス）」で目指す新しい”遊び”のカタチとは？

鍵はリアルな世界に。メッセージや動画を街中に隠して遊ぶ体験型アプリ「UNLOCKS」

－－「UNLOCKS」の使い方、遊び方について教えてください。
 
「UNLOCKS」は、鍵付きのメッセージや動画などのコンテンツを誰でも簡単に作ることができるアプリです。鍵となるものは、位置情報や場所や時間。例えば、“ある場所でしか開くことの出来ないメッセージ”や”とある日時でしか見ることのできない動画“など、現実世界を舞台として遊ぶことができるサービスです。
 
1つ1つの隠しメッセージや動画などを、街中に散らばったリアルな鍵（時間や場所）で見つけながらゴールを目指すストーリーコンテンツを作ることができる点がポイントで、現在特許出願中です。
 

－－ 具体的な導入事例について教えてください。
 
長崎県佐世保市にあるテーマパーク「ハウステンボス」様では、クリスマスシーズンに開催されたスペシャルイベントとタイアップさせていただきました。GPSと連動したチェックポイントに問題を仕掛けて、場内を周遊してもらう仕組みです。また、西日本鉄道株式会社が運営する遊園地「かしいかえん」様では、「UNLOCKS」アプリのAR（拡張現実）機能を謎解きの手掛かりとして活用する“AR宝探し”を園内の有料アトラクションとして導入いただきました。
 

－－「UNLOCKS」を立ち上げたきっかけは何ですか？

大人になると「遊び」が足りない気がして。カラオケ、ボーリング、飲み会……色々な遊び方はあるんですが、何か1つ足りないと思っていて。その1つが、鬼ごっこや宝探しといった子どもの頃に体験した「遊び」です。
 
大人になって「遊び」の種類は増えたけど、昔よく遊んだ体験がアップデートされていないと思ったんです。今だったら、IT を駆使して大人でもドキドキするような体験を作れるんじゃないかな、と考えたのがきっかけでした。
 

 

新しいユーザー体験をひたすら磨く、オンラインからリアルへのアクションを

－－ユーザーに対して1番心掛けていることはどういった点ですか？

「UNLOCKS」は、新しいユーザー体験を提供することを目指していて。改良の際には、操作性や機能性でいかに「新しさ」を提供できて、ドキドキさせることができるかを心掛けています。

 
－－昨年は、「ポケモンGO」のようなリアルな行動を促すサービスが目立っていたように感じました。これからのユーザー体験についてどうお考えですか？
 
今までのマーケティングって、広告で認知してもらって、移動手段を経て店頭まで来てもらいますよね。「ポケモンGO」で実証されたことは、リアルな世界にコンテンツを流すことでアクションに繋げることができるということ。私たちのサービスも、法人企業や自治体、レジャー施設や商業施設に向けてマーケティングツールの1つとしてご提案（※）しています。

 

「UNLOCKS」でリアルな舞台で遊ぶ体験を1つのカルチャーに。

－－「UNLOCKS」の今後の展望について教えてください。
 
ビジネス面では、資金調達も視野に入れています。会社は5期目で、昨年から「UNLOCKS」を中心としたビジネスへとシフトしているので。エンジニアやマーケター・営業などの採用も検討しています.。
 
サービス面では、オンライン上でつくったコンテンツをリアルな舞台で遊ぶ体験を1つのカルチャーにしたいと思っています。僕みたいに、コンテンツを作りたい人って結構いると思うんです。「UNLOCKS」では、そんな誰かが作ったコンテンツを、世界のどこかで体験することができるので。例えば、エッフェル塔に行ったら、誰かが作った謎解きが仕掛けられてた！なんて遊び方を実現できるんです。
 
あと、遊ぶ舞台がリアルだと、いろいろと組み合わせた遊び方ができると思うんですよね。スマホをコントローラーにして、街中でリアルRPGを体験できたりとか。まだまだ妄想の段階ですが、カラオケや飲み会のように、新しいユーザー体験を身近に感じる遊び方ができる世の中に、特に大人が楽しめる遊びを追求していきたいです。


※事例・実績一覧：http://unlocks.jp/showcase/