企業知名度に負けない!ー採用サイトリニューアルで見えた「学生への向き合い方」

企業活動の中でも重要とされる「採用」、中でも新卒採用については苦労している企業・人事担当の方は多くいらっしゃるのではないでしょうか。大手の採用サイトにおける学生へ向けた企業PRは「企業認知度」や「広告出稿費」に大きく左右され、さらに売り手市場がその動きに拍車をかけています。 今回は、そんな採用戦争の中、自社の採用サイトリニューアルにより自社の採用活動に大きな変化をもたらした福岡の企業「ハッピーハウス株式会社」の採用担当中牟田氏にお話を伺いました。
Profile
ハッピーハウス株式会社
昭和58年に上村建設の不動産管理課として発足し、賃貸物件の管理業として30年の実績。
不動産オーナー1,400名超・賃貸管理戸数27,000戸超の福岡の不動産企業。
中牟田 康弘
入社後、営業店舗で管理業務と仲介業務に従事し、その後、法人営業を専門に取り扱う部署の立ち上げを行い、大手法人の社宅斡旋業務や事業系仲介、不動産売買等の業務を行う。現在は人事総務部で採用関係中心の業務に携わる。
ハッピーハウス株式会社
昭和58年に上村建設の不動産管理課として発足し、賃貸物件の管理業として30年の実績。
不動産オーナー1,400名超・賃貸管理戸数27,000戸超の福岡の不動産企業。
中牟田 康弘
入社後、営業店舗で管理業務と仲介業務に従事し、その後、法人営業を専門に取り扱う部署の立ち上げを行い、大手法人の社宅斡旋業務や事業系仲介、不動産売買等の業務を行う。現在は人事総務部で採用関係中心の業務に携わる。
続く「売り手市場」、地元企業の採用活動の課題とは?
―採用サイトをリニューアルされる前までの採用活動と、課題について教えてください。
これまでは大手採用サイト(リクナビ)のみで募集を行っており、そこから希望者に個別会社説明会に参加してもらっていました。3年前から大学からインターンシップ希望の学生の受入を始めたので、中にはその経験を通じて応募してくれる学生もいました。採用活動での1番の課題は個別企業説明会に学生が集まらないということでした。
自社専用の採用ホームページがなく、これまで合同企業説明会や大学内である企業説明会にも参加していなかったため、学生へのアピールの場が限られていたことが原因だと思います。
また、説明会で学生に話す内容も、これまでは会社概要の説明がメインで、仕事の内容のアピールが足りず、「学生の知りたいこと」と「こちらが説明したいこと」との間にギャップが生じてしまっていました。
―今回の「採用サイトリニューアル」はどのような理由で起こったプロジェクトでしたか?
採用活動における学生へのアピールの場が限定されていたことはもちろん、既存のホームページが「お部屋探しをしているお客様」や「オーナー様・入居者様」に向けて作られていたこともあって、学生に対してハッピーハウスがどんな仕事をしているのか伝える場がなかったため、インパクトがある採用専用サイトが必要と思い、作成を決めました。
一瞬で企業の魅力が伝わる「採用活動の場」としてWEB活用できているか?
―リニューアル後の採用サイトについて、特徴や周囲の反応はいかがでしたか?
まず自社のイメージを学生に強く持ってもらうために「つくる不動産」というインパクトがあるキャッチコピーを軸としました。そこに、今まで掲載が十分にできていなかった仕事内容の具体的な説明や遊び心があるスペシャルコンテンツ(賃貸性格診断)を加えたことで、学生にとって興味深いサイトになっていると思います。また写真を多く載せたことで、よりリアル感が出たと思います。
数あるコンテンツの中でも、特にスペシャルコンテンツ「賃貸性格診断」は社員にも学生にも好評でした。実はこっそりtwitterをのぞいたりしていたのですが、この「賃貸性格診断」についてつぶやいてくれている人もいました。

―実際の就活イベントでの変化はありましたか?また採用サイトには何が必要だと思われますか?
今回の採用サイトリニューアルに伴い、先ほどお話した「つくる不動産」というキャッチコピーを西日本新聞メディアラボの曽田さんに作って頂いたのですが、そのコピーに魅せられた学生が多く集まり、前年度の倍以上の学生が個別会社説明会に参加してくれました。これは、会社の知名度に頼らない学生の集客ができたと言えると思います。
また、説明会でも「つくるって何を?」から「こういうことだったのね!」と、疑問から理解につながり、興味深く話を聞いてもらえたように思います。

今年度の採用では、私たちは「つくる不動産」というキャッチコピーに非常に助けられたので、採用サイトにはやはりインパクトがあるコピーは必要だと思います。あとは、会社概要のアピールではなく、学生が本当に知りたい仕事内容のアピールではないでしょうか。そうすることによって、学生自身が働いているイメージが湧き、採用につながっていくと思います。

―今後のWEB活用の展望について教えてください。
採用サイトの製作は、既存の弊社サイトを見直すきっかけにもなりました。こちらが説明したいことばかりにならず、お客様の知りたいことにお応えするサイト作りを再考しています。また、お客様とのつながりを深め弊社のファンになって頂くために、SNS等の更なる活用を考えていきたいと思います。
ハッピーハウス採用サイト制作スタッフ
株式会社西日本新聞メディアラボ
プロデューサー&コピーライター:曽田真太郎
デザイナー:佐々木拓 システムエンジニア:河内崇
株式会社西日本新聞メディアラボ
プロデューサー&コピーライター:曽田真太郎
デザイナー:佐々木拓 システムエンジニア:河内崇